愛知の石

12.参考・愛知の石

■ 岡崎石製品の原石としての花崗岩

 岡崎石製品の原石(荒石)は花崗岩である。岡崎市・額田町に分布する花崗岩の
大部分は、北設楽郡稲府町付近を模式地とする武節花崗岩で、含有されている
石英・長石・雲母の量・大きさ・堅さによって色々に分類されている。岡崎市の
石工業者が使用する花崗岩は、青目石・中目石・薄石(臼石)・荒目石・白石等が
ある。

 青目石
青目石は、質が極めて堅牢で緻密、青味を帯びていて磨くと光沢が強いので、
上等の墓碑の立石として多く使用される。

 中目石
中目石は、堅さ・緻密さ・光沢とも青目石よりやや劣る。石材として最も多く
利用されている。

薄 石
 薄石は臼石・宇寿石・白花崗とも言われ、白青色で質は堅牢であるが、青石・
中目石よりやや荒目で磨仕上げしても光沢が劣る。

 荒目石
荒目石は、白青色で質が堅くて薄石に良く似ているが一層荒目で、仕上げると
殆ど白色に近い。小細工物には不適であって、庭園用又は土木建築用(外柵
間知など)に用いられる。

 白 石
白石は白色に少し赤みを帯びた花崗岩で、風化しかけているので質が荒くて
脆い。庭物等に使うと数年で苔を生じて雅味を帯びてくるので、庭園用の灯篭や
水鉢等に使用され、また外柵建築材にも使用されている。


 【 参考資料:石都岡崎 石と共に生きる 】