石材業界における機械工具
石材業界における加工用機械工具類も、いわゆる戦後の技術革新と近代工業化のニーズから著しく発展し、高度化された。ダイヤモンド工具が我が国に初めて輸入されたのは大正元年であった。当時はタングステンフィラメントを製造するダイヤモンドダイスであった。ダイヤモンドが切削工具として注目されはじめたのは昭和に入ってからである。日支事変が勃発し、軍需産業の発展とともにダイヤモンド工具の研究も進歩したが、戦争により壊滅的な被害を受け、低迷期が続いた。ダイヤモンド原石の輸入が再開されたのは昭和25年であり、我が国のダイヤモンド工具の製造技術に最も大切な粉末治金技術が開発採用されたのもこの頃である。やがて、電気工具の製造技術とダイヤモンドソーブレードのセッテング(組合せ)の開発により、各種加工石材の切断加工、建築材や大理石の切断などが機械化された。
次にソーブレードの需要に拍車がかかりだしたのは、昭和30年代の後半で、その頃、多くの機械関係企業が産声をあげ、ユーザーの要望に応える技術の改良と開発で、今日の業界態勢の確立をみた。
機械工具メーカーで製造される製品を大きく分類すると、
�@ 石工諸道具 �A ダイヤモンド工具 �B 切断機
�C 切断切削機 �D 研磨機 �E 彫刻機
�F 穴掘機 �G その他
石工産業で使用されるダイヤモンド工具は、切断を目的とするゼグメントソーブレード(丸鋸)や、研磨用のポリシング砥石やコアー(穴)採集用のコアードリルと、応用製品として、小端摺ホイルや面取用カップブレードなどの各種ダイヤモンド砥石がある。
�@ ゼグメントソーブレード
石材の切断加工に使用される工具を大別すると、セグメントソーブレードとダイヤモンドガング
ソー(帯鋸)に分けることができる。今日、ソーグレードの切断方式は大きく進歩し、シャロー
カット方式と、ディープカット方式があって、前者は比較的大径ブレードに多く、後者は小径ブ
レードに多く利用されている。
�A ポリシング砥石
メタルポリシャーとレジンポリシャーがある。
�B コアードリル
穴明け作業により得られた被削材は、その穴を使う場合と採集されたコアーを利用する場合に分
けられる。コアードリルは、各種の用途に使われるが、被削材は機種ごとに外径15m/ mφから
500 m/ mφに至る各サイズがある。
参考資料:岡崎石工品の手引き